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  • イエズス孝女会葉山修道院(改修)

    この建物は大正3年に東伏見宮別邸として建てられたもので、昭和30年頃修道院の手に渡り、信徒の研修、宿泊の場として使われてきた。 しかし、素人目には荒廃の極みに達しており、雨漏りや使い勝手の悪さからこれを取り壊し、コンクリート造で新築したい相談があった。 そこで、横浜国大飯塚教授に依頼して荒廃状況を調査した結果、修理すれば充分長期使用に耐えるという確信を得、修復再生して現代的使用を可能なものにするという方向に計画を修正した。 老朽化した部分を修復しつづ、主として暖房、給排水、防災、等の設備を全面的に改善した。 結果として、建薬としての品格をもち、階高は通常の1.5倍というゆとりのある建物を、坪当り35百円程度のコストで保存することができた。