• 世田谷区松沢出張所

    北沢地区住民のコミュニティの核となるべく、福祉ショップ、図書館、出張所、区民ホール、和室広間、体育室の複合用途を有する建物である。 敷地は南側に下高井戸商店街日大通りに面し、北側に静かな住宅地道路に面する、階数一層分の高低差を伴う台形状の狭量地である。建物の形態は、複合機能をこの敷地条件に対応させることにより決定されている。 狭い商店通りに対し偉物をセットバックさせ、南北各々に水と緑をテーマに広場を設け、それをカスケードと身障者の利用を考慮したスロープで桔び、外部空間の充実を図りつつパーゴラにより商店街の街並との連続性を確保している。 道路斜線、日形規制をクリアし、周辺への建物の存在を和らげる配慮により、曲面段状連統屋根を採用した。各フロアは4層吹抜の中庭を中心に空間的に統一され、ガラス屋根、トップライト、プリッジ、外廊下及びスロープ、透明独立シャフトエレペーターにより、明るく開放的な空間を内外につくり出している。
  • 那須友愛の森永住センター

    この建物は地元の人々の定着を図るための工芸の発展と、日常生活のアメニティを豊かにし、町としての文化性を高めて観光資源に資することを目的としてつくられた。 建物のイメージは、大きな反りをもった屋根の納屋である。暗い雰囲気を避けるため棟にトッブライトをつけて天空光を入れ、むくりをより強調する反りをガラスでデザインした。また建物の平面を紡錘形にふくらませることによって、屋根にも自然なむくりをつけ、空間的にも形態的にもゆったりとした感じを出した。 内部は、全体を包む大きな納屋空間の中に文化活動の拠点となる小さなワークショップを配した。内部空間は、直載な木による構成とモンドリアンの面構成のイメージを重ねた空間構成とした。
  • 船橋地区会館

    世田谷区ては、地域住民のコ,コミュニティづくりの核となる施設の充実に努めている。この建物も子供から老人に至る幅広い年齢層に対応し、住民が気軽に利用できるインフォーマルな場となることを目的としてつくられている。 各フロアは スキップ式にレペル差をもって構成されている。階段や段に一つのシステムとしての連読性をもたせ、全体としてエッシャー的な回遊性の感じられる空間とした。 外観はシンプルな形とし、壁体からスリット窓て全体に切り離された鉄骨の屋根によって全周に庇を持たせ、軽快な感じを出した。また、外壁の下層部分はタイル貼りにして壁面を大きく感しさせないエ夫をした。 隣接する児童公園と建物の連続性をもたせるために公園からステップアップした芝生の段々をそのまま多目的ホールの段状構成につないでいる。